「ステファノ・ボッラーニ以来の衝撃」と評され、欧州ジャズ・ピアノファンが期待を寄せる伊シチリア出身の若手ピアニスト、ダーリオ・カルノヴァーレ。新加入アレッサンドロ・トゥルケット(b)が推進力となり、ドラマチックなダイナミズムを生み出している。アルコも上手い。高密度・高音質のステファノ・アメリオ録音が嬉しい。(石田)Way Out West vol.109 / April 2018
79年生まれのカルノヴァーレを中心とするイタリアのピアノ・トリオ。ピアノとベースのソロを聴くカタチをとっているが、3者の動きが書かれた音楽のように緻密に絡み合い、凝って多種多彩なサウンドスタイルによる個々の曲のイメージを、スキなくきっちりと作りあげて一種絵画的に魅せる。ヨーロッパだ。(中)CD Journal / June 2018
イタリアが誇るダーリオ・カルノヴァーレのトリオ作品 故郷イタリア・シチリアのパレルモからイタリア最北東フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州に活動拠点を移したというダーリオ・カルノヴァーレ。”ステーファノ・ボッラーニ以来の衝撃”と称されるなど、イタリアジャズの巨匠エンリーコ・ラーヴァ秘蔵っ子の実力派ピアニストとして名を馳せている。その端正なタッチとドラマチックでロマンチックなピアノはこの最新作でも堪能できる。また本作で特筆すべきは、注目の凄腕ベーシスト、アレッサンドロ・トゥルケットが参加していること。「Miriam and Sara」「Malinko」でのソロ、見事なアルコ&ピチカートが聴ける「Ruah」も素晴らしい。トリオの三位一体のプレイ、静と動のコントラストなど、『無題』のなかに無限の世界が広がっている。- The Walker’s vol.53 (June 2018)
Tracks
Rush
Sic 58
Interpolation
Miriam and Sara
Return
Malinko
Prelude
Ruah
Zisa
All songs composed by Dario Carnovale / published by Albore Jazz Satoshi Toyoda (GEMA), except “Ruah”.