ALBCD 022 – Portraits – Dario Carnovale

¥2,619

ポートレイツ/ダーリオ・カルノヴァーレ

霞む空の彼方に響くのは、欧州クラシック音楽の伝統、イスラムに交わる地中海の静寂、そして胸を衝く熱い鼓動。『EXIT FOR THREE』(ALBCD012)で鮮烈なデビューを飾ったシチリア州パレルモ出身のカルノヴァーレが、亡き二人の娘に捧げるピアノ・ソロ作品。世界有数の名エンジニア=ステーファノ・アメーリオ(ARTESUONOスタジオ)による録音、ミックス&マスタリング。

The second release of Dario Carnovale on Albore: “PORTRAITS” is a piano solo album, portraits of a people, sometimes anonymous floating in his mind, drawn with a lyrical, pensive and strong touch. Recorded, mixed & mastered by Stefano Amerio at ARTESUONO Recording Studios.

『僕が選んだ「いい音ジャズ」201枚/オーディオファンも聴いておきたい優秀録音盤』
ダーリオ・カルノヴァーレの『ポートレイツ』は、僕の知っている限り、ここ数年で最高のピアノ・ソロ優秀録音。ピアノ(ファツィオリ)の豊かで奥深い響きを見事に収録している。どういうわけかピアノの録音はヨーロッパ勢にはかなわない。スタジオ音響や技術の背景が違うのだろうけど、そもそもエンジニアがピアノという楽器をよく知っているのだろう。(2014年2月/田中 伊佐資)

 
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Barcode: 4560312310229 SKU: albcd022 Category: Tags: , , , , ,

Description

Cat#:

Format: CD / ALBCD-022
ARTIST: DARIO CARNOVALE
TITLE: PORTRAITS
JAN: 4560312310229

Lineup:

Dario Carnovale (piano)
Luca Colussi (drums on 1, 9)

Rec data:

Recorded on March 29, 2013
Recorded, mixed & mastered by Stefano Amerio at ARTESUONO Recording Studios – Cavalicco (Udine) – Italy
[C] [P] 2013 albóre jazz

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Dario Carnovale plays FAZIOLI – F278 Grand Piano

Promotion: in collaboration with Fazioli Pianoforti

Tracks

  1. Seven Steps
  2. Medjugorje
  3. Schizophrenic
  4. Miriam and Sara
  5. Aforisma #2
  6. Giant Steps (John Coltrane)
  7. La Flamme de Scriabin
  8. Effata’
  9. Paul and Carla
  10. Prokofiev

Published by Albore Jazz Satoshi Toyoda, except “Giant Steps”.

Album previews

Voices

dg_logoWonderfully cascading piano work from Dario Carnovale – a player who’s working here in a grand piano, which gives the record a really rich sound that’s perfect for Dario’s command of the keys! Most of the record is solo, although two tracks feature a drummer – but Carnovale creates a sound that’s often as full as a trio performance, given his deft handling of melody, and inherently rhythmic style – even at mellower moments. Titles include “Seven Steps”, “Giant Steps”, “Miriam & Sara”, “Aforisma #2”, and “La Flamme De Scriabin”. © 1996-2015, Dusty Groove, Inc.

 

Best Sound/オーディオ評論家が選ぶ優秀録音盤 #24
ここ数年で最高のピアノ・ソロ優秀録音のひとつ。ファツィオリの豊かで奥深い響きを見事に収録している。エンジニアはここ数年で急激に脚光を浴びているイタリアのArteSuono Studioを主宰するステーファノ・アメーリオ。(田中伊佐資)

 

seraiイタリア南部に浮かぶシチリア島の州都パレルモに1979年に生まれたダーリオ・カルノヴァーレは、ジャズ・ピアニスト、作曲家、パーカッショニスト。そのソロ・ピアノ・アルバム『ポートレイツ』は、亡き二人の娘に捧げられたものだという。ここには、コルトレーンからプロコフィエフに至るまでの、幅広い素養と経験が包括されている。
まず印象付けられるのは、しなやかな打鍵と超絶技巧から生み出される、透明な音色と、力強く生き生きとしたリズムだ。弛緩することなく、すべてが高揚感に満ちている。ゆったりとした楽曲での情感の豊かさもいい。冴えたタッチで、イタリアらしい深い歌と瞑想の世界へと聞き手を誘ってくれる。ピアノの名器ファツィオーリの響きも美しい。
最近のイタリアのジャズは本当に素晴らしい。その一端を教えてくれる見事なアルバムだ。(林田直樹/サライ2014年5月号)

 

cdjシチリア出身のピアニスト、カルノヴァーレによるソロ・ピアノ作品。打楽器的なタッチに特徴のある彼だけに、ソロといえどもスピード感と迫力に満ちたプレイが魅力を発揮する。亡き娘ふたりに捧げた作品ということで寂しげな表情ものぞかせる。音質も良好。

 

n88ピアニストとしての度量が試されるソロ作品を通しては、音の向こうに音楽家自身の<情念>みたいなものを感じたいところである。伊シチリア出身(‘79-)のダーリオ・カルノヴァーレによる本作は、力強く生き生きとしたリズムと弛緩することのない高揚感に満ちた、まさに情念を感じさせる作品である。FAZIOLIピアノの響きの良きサンプルとして、また欧州屈指のエンジニア=S・アメーリオによるマスターということでオーディオ愛好家にも◎。