Roberto Gatto

ロベルト・ガット
ジャズ/クラシックに通じた父とオペラ歌手である母の間に生まれ、5歳の頃より当時イタリアを代表するドラマーとして活躍していた母方の叔父からドラムを学ぶ。20歳まで独学を続けた後、ローマのコンセルヴァトーリオ、サンタ・チェチーリア音楽院に進み、クラシックの打楽器を学ぶかたわら、RAI国営放送のオーケストラのドラマーに師事。
19歳にしてすでにチェット・ベイカーの欧州ツアーに参加しており、以降、リー・コニッツ、ジョニー・グリフィン、マル・ウォルドロン、デクスター・ゴードン、ディジー・ガレスピーといった渡欧組のサポートに就きながら、本格的にプロとしての活動を開始する。
1975年、ダニーロ・レア(p)、エンツォ・ピエートロパオリ(b)とともに「トリーオ・ディ・ローマ」を結成。鉄壁のリズム・セクションとして、ジャズのみならずシンガー・ソングライターのサポートやテレビ番組出演など、国内外のさまざまなシーンで活躍する。
自身の名が欧州の外でも知られるようになるのは、70年代後半以降、エンリーコ・ピエラヌンツィ(p)のレコーディングに参加するようになってからだろうか。80年代半ば以降、リーダー・アルバムを定期的にリリースしながら、名実ともにイタリア”No.1ドラマー”として多方面で活躍する。